イルカの雑学 | トリビアバンク
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イルカの雑学

イルカの雑学

2匹のイルカ

愛くるしいフォルム

そのスマートな体型と愛くるしい動作で、人々を魅了して止まない水族館の人気者と言えば、イルカですね。
漢字では「海豚」と表記されていますが、「イルカ」の語源には諸説もろもろあり、一番有力視されているのが、魚を表す「イル」に食用獣を表す「カ」を足した説です。

クジラとイルカはほぼ同類で、4~5メートル以下の小型の物をイルカと呼び、それより大型の物をクジラと呼んでいます。
このイルカとクジラの区別の仕方は万国共通で、英語の「Dolphin」と「Whale」も日本語と同じ使い分けをしています。

今では水の中でしか生息していないイルカですが、そのDNAをたどって行くと、少し意外ですが「カバ」との共通項が判明しています。
カバとは三等身ほどの親戚関係である事が、生物学的に解明されていますが、イルカは元々4足歩行動物であった祖先から進化した哺乳類です。
なぜ海の中で生活する様になったか?その謎はご先祖様にあり、外敵から身を守る為と、大食漢であった祖先のメソニックス類が、食料である貝や魚を求めて海に潜ったことが、始まりだと考えられています。

世界中、どこにでも住んでいるイルカ

イルカの生息域は幅広くて、北極圏と南極圏を除く世界中の海域に生息されていることが、確認されています。
海水域だけでは無く、淡水域でも生息しており、それらの仲間は「カワイルカ」と呼ばれていて、中国やインド、ブラジルのアマゾン川等の大河に住んでいます。
多くのイルカの生息域の条件としては以下の点が挙げられています。

 餌が豊富にあり、捕食しやすい場所
 子育てをしやすい環境である
 敵が少ない
 群れを成して行動するので、仲間を見つけやすい
 船の出入りが少なく、水質が良好な海域

日本国内で確認されている海域は、北海道から本州・四国・九州の沿岸部と瀬戸内海、そして小笠原諸島・南西諸島等の離島の海域です。

陸の上でも超人気

ルックスもかわいく、愛嬌ある仕草で人気者のイルカは、様々な曲芸が出来る事から、水族館でも老若男女問わずに超人気者です。
水族館で曲芸をしているイルカの種類の多くは、「バンドウイルカ」で、時速50㎞/h以上のスピードで泳ぎ、ジャンプをこなします。

男前ルックスのバンドウイルカと違って、頭が丸くて背ビレが無いのが特徴のスナメリは、その愛くるしい表情で人気です。
派手な曲芸が得意なバンドウイルカと違って、スナメリの曲芸と言えば空気の泡を使った芸です。
その代表的な得意技が「天使の輪」と呼ばれているバブルリングで、特に女性に大人気です。
バンドウイルカやスナメリ以外にも、水族館で飼育されているイルカは、大型のオキゴンドウやハナゴンドウ、曲芸の得意なカマイルカ、白黒ツートンの珍しいイロワケイルカと幅広く、様々な種類のイルカに出会えます。

平成27年5月に水族館でイルカを見ることを楽しみにしている方々には心配なニュースがありました。
世界動物園水族館協会の通知を受けて、日本動物園水族館協会が和歌山県太地町の追い込み漁で捕獲されたイルカの入手を禁止したのです。
イルカは繁殖が困難なため、「将来的にイルカがいなくなれば、倒産してしまう」と話す、水族館の館長もいました。
イルカにとっても人間にとっても、一番幸せに共存できる方法で解決していただきたいものです。