金魚の雑学 | トリビアバンク
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金魚の雑学

金魚の雑学

金魚の歴史

金魚というと、お祭りの時に金魚すくいで取るような、赤い魚をイメージします。
お祭りの金魚すくいで取った金魚はすぐに死んでしまう事も多いのですが、きちんと飼育すればかなり大きく育てる事もできます。
金魚はフナが突然変異して赤い色が出た事が起源と言われています。

金魚の祖先とされるフナは普通、くすんだ銀色をしていますが、今から1700年ほど前に中国で突然変異で赤くなった種が発見されました。
フナの中でもチイという種類が今の金魚のルーツとされています。
一般的には金魚という呼び名が定着していますが、金魚の生物学上の呼び名は、カラッシウス・アウラトゥスと言います。
金魚からは想像できない名前ですが、これはスウェーデンの学者が、カラッシウスがフナ、アウラトゥスが黄金という事から、学名上直訳すると、金のフナという意味になります。

日本では赤い金魚をこがねう、白い金魚をしろがねうと呼んでいました。
それがいつの間にかきんぎょに定着したようです。

金魚の種類

今は亡き金魚の権威と呼ばれた、松井佳一博士は、金魚を25種類あるとしていました。
しかし現在、日本観賞魚振興事業協同組合が定めているのは、22品種です。
一応カテゴリーでは22品種とされていますが、実際のところは新品種が続々と登場しており、中国の金魚との交配など盛んになっているため、実際にはこの何倍もの品種が存在しています。

金魚には地金魚と呼ばれる種類があります。
これは各地にゆかりが深い金魚の事で、地酒や地ビールのように、全国各地の金魚の事を地金魚と呼んでいます。
中でも高知県土佐の土佐金と、島根県の出雲ナンキン、そして愛知県の地金は特に有名な地金魚です。
有名なだけではなく、日本の三大金魚としても知られていて、それぞれが天然記念物に指定されているほどです。

金魚の産地

金魚は全国各地で育てられていましたが、だんだんと数が減ってきています。
以前は奈良県大和郡山、愛知県弥富、東京都江戸川が金魚の産地としてもよく知られていましたが、現在は東京のみ他に場所を移しています。
東京では金魚を育てるのが難しくなっていて、その代わりに熊本県長洲町が新たな金魚の産地として認識されるようになりました。

日本と中国の違い

金魚は中国でも人気があります。
日本では金魚に美しさを求めますが、中国では珍しい形を求める傾向があります。
水泡眼や頂天眼などが代表的な金魚となっている事からも、日本で美しいとされる金魚とは明らかに姿形が違います。

日本では金魚の品種に桜錦、江戸錦など日本に古くから伝わる物から名前を取りますが、中国では体型や形によりある程度決まっている通称があり、それを組み合わせて命名します。
日本の金魚は名前からはどんな姿形か想像しにくいのですが、中国の金魚は名前からある程度どんな姿形かが想像できます。