コアラの雑学

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オーストラリアの人気者

日本の動物園でも大人気のコアラ。
「コアラのマーチ」というお菓子でも、よく知られていますね。
つぶらな瞳と、ゆっくりした動きがとてもユーモラスです。
そもそもコアラとは、どのような動物なのでしょうか?

コアラとは、有袋類カンガルー目コアラ科コアラ属で、現在では唯一存在する種です。
オーストラリア東部の森林地帯や、ユーカリの林などに生息しています。

体の色は背中側が灰色で、お腹側が白色です。
体長は約65cm~82cmで、体重は約4kg~15kgです。
北部に生息するコアラよりも、南部に生息するコアラの方が体は大きく、体毛も長いです。

コアラの食べるもの

コアラが主食としているのは、「ユーカリ」だということを知っていらっしゃる方は、たくさんいるでしょう。
では何故、コアラは「ユーカリ」を好んで食べるのでしょうか?

「ユーカリ」の葉にはタンニンや油分を多く含まれており、揮発性(きはつせい)の殺菌作用があるため、他の動物は食べることが出来ません。
コアラだけが「ユーカリ」を食べることが出来るのは、人間の40倍ほどある長さ2メートルの盲腸で「ユーカリ」を発酵させて、毒素を分解出来るからです。

ユーカリを食べるための準備

コアラは、生まれた時から「ユーカリ」を食べることは出来ません。
生まれたてのコアラは、母親から毒素分解用の微生物を与えられなければいけません。
そのために必要なのは、母親の体内で半消化状態にされた「ハップ」と呼ばれるものです。

生まれたてのコアラは、「ハップ」を母親の肛門から食べます。
「ユーカリ」を食べるためには、とても大切な事です。
因みに、コアラをアボリジニ語にすると、「水を飲まない」という意味だそうです。
事実、コアラはほとんど水を飲みません。

主食である「ユーカリ」の葉は60~80%が水分なので、水を飲む必要が無いのです。
「ユーカリ」は、オーストラリアの森の90%を占め、その種類は600種ほどあります。
その内、コアラが食べるのは50種ほどです。
更にその内、コアラが好んで食べるのは15種ほどです。

コアラが20時間も寝る理由

コアラが長時間寝ているということは良く知られています。
何故、そんなに長い時間寝る必要があるのでしょうか?

答えは、「ユーカリ」は栄養が少ないので、コアラは出来るだけ体力を使いたくないのです。
そのため、体力を節約するために一日20時間も寝て過ごすことになります。
そして、上記のように子供のころから「ハップ」の様な刺激物を食べて育つコアラは、常に酩酊(めいてい)状態にあると言われています。
コアラがのんびりしている様に見えるのは、「ユーカリ」を食べて酔っていることが原因だったのです。

コアラの保護

19世紀のオーストラリアでは、コアラを射撃するという娯楽があったようです。
寿命が10年ほどしかないコアラは、現在ではオーストラリアで手厚く保護されています。

また、コアラはストレスに弱いため、1997年に「コアラ抱っこ禁止令」が制定されました。
オーストラリアに行ったら必ずコアラを抱っこ出来る訳ではないので、下調べしてから行くのが良いと思います。