サメの雑学 | トリビアバンク
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サメの雑学

サメの雑学

サメ

海のギャングは謎だらけ

スティーヴン・スピルバーグ監督の映画「ジョーズ」によって、すっかり「海の殺し屋」や「海のギャング」との悪いイメージのレッテルを貼られてしまったサメですが、一口にサメと言ってもその種類は様々です。
この「ジョーズ」のモデルになったサメはホホジロザメで、非常に危険な種類の一つです。

サメは、生物学上の分類では軟骨魚の一種となります。
最大では14メートルもの体長を誇るジンベイザメから、最少では22cmの体長のツラナガコビトザメまでの約500種類が確認されていますが、その生態には未だ解明されていない謎が多く潜んでいます。

サメの種類の代表格で「海のギャング」の異名を取るホホジロザメも、その生態は謎だらけです。
かつては悪役扱いされての駆除や、フカヒレの材料としての乱獲、スポーツハンティングによる捕獲等で生息数が激減し、今では絶滅の危機に瀕して保護の対象となっています。

他の魚類と比較すると結構原始的

サメの先祖は恐竜よりも前から存在していて、一番古い化石では4億5000年前からの物が確認されています。

普通の魚類は体内に浮袋がある為、泳いでいなくても浮いている事が出来ますが、サメには浮袋が無い為に、泳いでいないとドンドン沈んでしまいます。
その為に、寝ても覚めても泳いでいないといけなければなりません。
止まってしまうとまるで浮力タンクの壊れた潜水艦の様に、海底奥深くに沈没してしまいます。

また他の魚類と違って、ヒレが自由自在に角度を変えて動かす事が出来ないので、ブレーキを掛ける事が出来ません。
そしてホホジロザメ等の一部のサメは、常に泳いで海水を体内に取り込んでいないとエラ呼吸が出来ないので、止まっていると窒息死してしまいます。

まるで超能力者の様なその能力

サメは人間と同じ様に、視覚・嗅覚・触覚・味覚・聴覚の五感を持っていますが、それにプラスして「電流」を感じ取る第六感を持っています。
サメの頭部には小さな穴が点々とあり、その奥に筒形のゼリー状の物質で出来た「ロレンチーニ器官」と呼ばれる感覚器官で感知します。

この器官によって、他の生物が筋肉の収縮する時に発する微弱電流を探知し、獲物を探す方法に使われています。
またこの器官は地球の磁場を感知する事も出来るので、現在位置を認識するGPS的な働きもしています。

サメの歯は獲物に噛みついたり食いちぎったりする為、歯には非常に大きい力が掛かかりますが、ワザと抜けやすい構造となっていて、簡単に抜け落ちてしまいます。
簡単に抜けても、すぐに次の歯が後ろに控えていて、次から次へとベルトコンベアーの如く、死ぬまで再生されて行きます。

サメは嗅覚も非常に優れていて、特に血の臭いは敏感に嗅ぎ分ける事が出来ます。
100万倍に薄めた血をも簡単に嗅ぎ取り、獲物を襲うツールの一つとして重宝している様です。