一部の女性は100倍もの色を見分けられる
女性は色の違いがわかりやすい
赤色と言っても、いろいろな赤があり、それぞれ微妙に違いがあります。
同じように、ブルーもグリーンも紫も、わずかな違いがあるものがたくさんあります。
ところが、そのほんの少しの違いに気が付く人と、全く違いが分からない人がいます。
個人差もあるのですが、性別によっても違いがあります。
男女を比較した場合、女性の方が色の違いに気づきやすいのです。
レインボーのカラーは、一般的に7色だと言われています。
男性が虹を見ると、7色を識別するのだそうです。
しかしながら、女性は驚くことにさらに数多くの色を識別できるのです。
なんと、虹色を29色あると認識できます。
男性にとっては、29色も分けて見ることができるのは驚きの感覚かもしれません。
女性は、このようにほんの少しの色の違いがわかるので、じっくりと何かを見ながら楽しむこともできます。
同じものを見ながら、認識に違いがあるなんて興味深いです。
4色型色覚について
この世には、数多くの色で溢れています。
ふだんあまり考えたことがないかもしれませんが、一般的に100万色を認識することができるのだそうです。
想像以上に、認識できる色が多いと感じるかもしれません。
ところが、さらに数多くの色の違いがわかる人もいるというので驚きです。
そのかず、なんと1億色です。
この能力を持っているのは、女性の12パーセントと言われています。
つまり、女性の一割以上の人が、一般の人ではわからないカラフルな世界で暮らしているということです。
目には、錐体細胞があると言われており、一般的な人は、S錐体、M錐体、L錐体の3種類あります。
これによって、人は色を認識します。
しかしながら、ある一定の人の中に、もう一種類の錐体細胞を持つ人がいるのだそうです。
これによって、さらに多くの色を識別できるのです。
どうして女性だけにあるのか
なぜ、4色型色覚が女性にだけあるのかというと、それは遺伝子の変化と染色体に理由があります。
錐体細胞の中のオプシンによって、色を脳に伝達しているのですが、オプシンが変異した場合、いわゆるもう一つの錐体細胞ができます。
また、女性はX染色体が2つありますが、男性は1つしか持っていません。
この違いが、女性だけに4色型色覚がある理由です。
女性は、X染色体が2つあることで、もともとあった錐体と、変異によって得た錐体によって、この能力を得る可能性を持つことができるのです。
人によって見ている世界は異なっている
みんなが同じに見えていると思っていたのに、実はそうではなかったと知った時、少なからず驚くことでしょう。
人によって、見ている世界が違うということは興味深いです。
色とりどりの世界は、どんな感じなのか気になります。