マラソンの雑学 | トリビアバンク
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マラソンの雑学

マラソンの雑学

フルマラソンの距離が42.195kmになった訳

マラソンはオリンピック競技としても注目されますし、毎年全国各地でマラソン大会なども開催されています。
フルマラソンは42.195kmという長い距離を走りますが、なぜ42kmや45kmのようにキリのいい数字ではなく、中途半端な距離なのか、疑問に思った事がある方も多いのではないでしょうか。
なぜフルマラソンが42.195kmになったのか、その理由を説明しましょう。

マラソンはギリシャが発祥の地として知られていますが、記録に残っている限りでは最初のマラソンは40kmだったそうです。
1986年に第1回近代オリンピックが開催され、マラソンが正式競技として採用されましたが、この時は36.909kmでした。
その後も4年ごとにオリンピックが開催されますが、距離は毎回バラバラで、現在の42.195kmと定められたのは、第4回のロンドン大会からです。

元々は42kmと決められていましたが、マラソンを観戦していた、アレキサンドラ王女が、スタート地点を城の窓から見えるように、ゴールは競技場で自分が観戦するロイヤルボックスの前にするよう指示したのです。
この結果マラソンの距離が42.195kmとなり、それまでバラバラだったオリンピックのマラソン距離が、正式に42,195kmに統一されました。
王女のわがままといえばそれまでですが、これがなかったら42.195kmにはならなかったかもしれません。

マラソンコースができるまで

オリンピックは毎回違う国で開催されますが、定期的に行われるマラソン大会や、注目度の高い世界陸上などでも毎回違う場所がマラソンコースに指定されます。
同じ場所なら一度距離を測っておけば、毎回距離を測る必要もありませんが、マラソンコースの距離をどうやって測っているのかは、あまり知られていません。
これだけ色々な事が便利になっている世の中ですから、距離を測るのも簡単に思えるものの、実はアナログな方法で行われています。

原則陸上競技に関する事は、日本陸上競技競技連盟が定めたルールブックに基づき決められますが、時にローカルルールが優先される事もあるようです。
マラソンのコースを測る時は、道路の端から30cm内側の部分を測ると決まっています。
カーブしているところも内側30cmを忠実に守り測定しますが、測る時に使うのは長さ50mのワイヤーロープです。
50mでは到底一度に測りきれませんから、単純計算をしても844回かけてワイヤーを50mごとに進めながら測定していくのです。
ちなみにワイヤーが採用される前は、竹が使われていたので、今よりも苦労は多かったようです。

距離を測定する人も決められていて、検定員か区域技術役員でなければ認められません。
一般道を使用するため、測定中に事故が起きる可能性もゼロではないため、さぎょうに携わる者は傷害保険に加入しなければいけません。
さらに測定し終わった後に、陸連の公認を受けるという工程が待っています。
この時申請料として新規は21万円、更新する場合は2年ごとに10万5千円の公認料がかかります。