野菜や果物の名前の雑学 | トリビアバンク
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野菜や果物の名前の雑学

野菜や果物の名前の雑学

たくさんの野菜

カレーに使う野菜

カレーライスが日本に伝来したのが、1970年代、武士の時代が終わり新時代になってからです。現在では、「国民食」としての地位を確立し、学校給食では、子供たちが両手を挙げて喜ばれるメニューとなっています。そんな「国民食」であるカレーに使われている野菜と言えば、「ニンジン」「ジャガイモ」「タマネギ」です。

3つの野菜の雑学

「ニンジン」は、漢字で「人参」と書きます。ニンジンの根が人の頭や手足のように見えるとして名づけられたというのが有力な説です。奈良時代に薬用として伝わった「朝鮮人参」を指し、根がびっしりと張り、「参」の意味でもある「不揃いな様」のように無数に根が生えています。

「ジャガイモ」は1600年頃にオランダ人により日本に伝えられ、「馬鈴薯(ばれいしょ)」とも呼ばれます。これは、イモが「馬」に付ける「鈴」に似た「薯(いも)」から名づけられました。日本で一般的になっている「ジャガイモ」と何の違いもありませんが、オランダ人が貿易の際に本拠地としていたジャワ島のジャカトラから来たイモが訛り「ジャガイモ」が定着したとされています。

「タマネギ」は、原産が西アジア地方で古代エジプト時代にはピラミッド建設のスタミナ源としてニンニクと共に労働者から愛されていた野菜です。「玉葱」という漢字は、平出鏗二郎の「東京風俗志」から「球葱」として表記されており、球状のネギからその名が付けられました。

普段、食べている部分が根ではなく、葉が膨らみ何層も重なったものが球体になったものです。これらのように野菜の名前の由来は、その見た目からつけられることが多々あるようです。

野菜の味は昔と異なる?

現在はどの野菜においても、品種改良によって食べやすくなっています。とくに、苦みやエグみなどのいわゆる「雑味」は、以前よりも大きく軽減されているため、野菜嫌いの子供が減りつつあるほどです。また、栽培方法の改善によって、沢山の量も収穫できるようになっています。

ですが、野菜をたくさん栽培できるようになった反面、含有される栄養価に関しては従来の野菜よりも低下しつつあるというデータもあります。

そのため、有機栽培によって栄養価を高めた野菜作りを行う農家も少なくありません。現在は、オーガニック食品の需要に伴い「有機野菜の宅配サービス」のような高品質の野菜を購入できるサービスの人気も高まりつつあります。

隠し味に使われる果物の雑学

カレーの隠し味によく果物を入れて刺激的なスパイスの味を中和させたりします。そんな隠し味の果物の名前から雑学を出していきたいと思います。

定番中の定番である「リンゴ」は漢字で「林檎」と書き、中国語で「檎」は本来「家禽(かきん)」を意味し、「禽」は「鳥」を意味します。つまり、鳥が甘い実によりたくさん集まる「林」として「林檎」となり、平安中期の辞書、「和名類聚抄」には「リンゴウ」と記されるようになりました。

次に意外と知られていませんが、「バナナ」は、アラビア語の「バナーン」からきていると言われ、「手足の指」を意味します。収穫前の房で生っている状態が「指」の様に見えたのでしょうか、それが転じて「バナナ」となったといいます。最後に酢豚にも入っていることのある「パイナップル」は、英語では「Pineapple」を綴りますが、「pine(パイン)」は「松」を意味し、「apple(アップル)」は先ほど、登場した「リンゴ」です。

「松ぼっくり」に似た木の実から「リンゴ」のような甘い香りがすることから「パインアップル」と組み合わせて、「パイナップル」と名付けられました。名前の由来の雑学は、書き出せば切りがないと思いますが、共通して言えることは、必ず「名前」には、意味があるということです。気になった名前があれば、一度、調べてみてはいかがでしょうか?