世界で一番長い曲 | トリビアバンク
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世界で一番長い曲

世界で一番長い曲

世界最長の曲はジョン・ケージのオルガン2/ASLSP

音楽には一つ一つの曲に個性とオリジナリティーがあり、それぞれの良さを楽しむことができます。
時に芸術というのは、とても印象的で常識からはちょっと考え付かないようなアイディアから出た作品を生み出すことがあります。
これは音楽においても同じで、特に現代音楽のジャンルでは、非常に印象的な曲が登場することがあります。

その代表的な作曲者が、アメリカのジョン・ケージという人です。
前衛的もしくは実験的な作品をいくつも作っている作曲者でもあります。
たとえば、何も音を出さないで時間を過ごす「4分33秒」という作品を出しています。
このタイトルにもある4分33秒は、静寂の時間となります。

このジョン・ケージは世界最長の曲を発表していて、そのタイトルは「オルガン2/ASLSP」といいます。
1987年に書き終えられた曲で、ジョン・ケージ自身の89歳の誕生日にあたる2001年の9月5日にちに演奏が始められました。

演奏し終わるのに639年もかかる

「オルガン2/ASLSP」は世界最長の曲ということですが、どのくらいの時間がかかるのでしょうか?
なんと、終えるのに639年もかかるとされています。
実はこの曲はピアノバージョンも作られていますが、その版だと数十分で終えられる長さとなっています。
しかし、オリジナルのオルガンバージョンでは、これほどの年月がかかるものとなっているわけです。

「オルガン2/ASLSP」は2001年からドイツの教会で演奏開始された

前述の通り、この「オルガン2/ASLSP」は2001年に演奏されています。
ドイツのハルバーシュタットという都市にあるブキャルディ廃教会というところで、実際に教会に設置されているオルガンを使って演奏が今でも続けられています。

この演奏は、なんとおよそ17か月にも及ぶ無音、静寂の時間から始まります。
その無音のパートが終わり、オルガンの音が鳴り始まったのは2003年2月5日であったとされています。
YouTubeでもこの曲が流されていますが、音としてはオルガンで和音がずっと鳴らされているだけです。
たまに、1年や2年の時間をかけてその和音が変わります。
このまま行くと、2030年くらいには21の異なる和音が弾かれることになります。

この演奏が終わるのは実に2640年の9月5日と計算されています。
しかし、上にあるように和音を長く鳴らし続けるだけですので、テンポよく曲を弾いていけば数分で終えることも可能です。
実際に、楽譜を入手して短時間で演奏した様子も公表されています。
それぞれの演奏者がどのような形で弾くのか、どこまで作曲者の意向に沿って演奏するのかによって時間が変わっていくというわけです。