ヘリコプターに乗って演奏する曲がある | トリビアバンク
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ヘリコプターに乗って演奏する曲がある

ヘリコプターに乗って演奏する曲がある

ヘリコプターが欠かせない曲とは

一般的に、音楽を演奏する場合、必要となるのは楽器や演奏家です。
音楽のジャンルなどによっても、それは異なるのですが、多くの作品はおおよその想像がつきます。
しかしながら、作品によっては、楽器や演奏家以外にも、絶対に必要となる「何か」がある場合もあります。
それは、時として予想を超えるものである場合もあります。

こちらの作品は、そんな予想を超えたものだと言って良いでしょう。
なんと、ヘリコプターが必要不可欠になっているのです。
大空を飛ぶヘリコプター。

もちろん、屋外での演奏となるのですが、ヘリコプターの中での演奏となるので、室内演奏といった位置づけなのかもしれないとも思わせる独特の作品です。
実際のところはどうなのでしょうか。
このように、「ヘリコプターカルテット」は、とても個性的です。

ヘリコプターカルテットについて

ご存知のように、ヘリコプターは誰でも操縦できるといったものではありません。
もちろん、楽器を奏でながら操縦することもできないでしょう。
そのため、正しくは、演奏家とヘリコプター、そしてヘリコプターを操縦する人がそれぞれ4人ずつ必要となる作品だと言えるでしょう。

それぞれのヘリコプターに、一人ずつ演奏家が乗り込みます。
演奏する楽器は、チェロ1、バイオリン2、ヴィオラ1となっており、合計4人です。
演奏は、それぞれのヘリコプター内で行われます。
4人が奏でる音や演奏の様子が、マイクを通して会場に流されます。

曲の中には、ヘリコプターの音まで盛り込まれているのも驚きです。

作曲者について

ヘリコプターカルテットは、ドイツのカールハインツ・シュトックハウゼンの作品です。
1928年に生まれ、2007年に79歳で亡くなりました。

この作品の背景には、ちょっと不思議な話があります。
作曲者であるカールハインツ・シュトックハウゼンが、この作品につながる夢を見たことがきっかけだったそうです。
これを現実にしたのが、ヘリコプターカルテットです。

まさに夢のようなアイデアを、夢を見せてくれてるかのような素晴らしい作品にしたのです。
ヘリコプターカルテットが初めて演奏されたのは、1995年のアムステルダムです。
チャンスがあったら、是非一度聴いてみたいと思う方は多いのではないでしょうか。

カルテットについて

カルテットとは、四重奏や四重唱などのことです。
また、4人組のことをこう呼ぶこともあります。
ちなみに、3人組はトリオ、5人組はクインテットと言います。

大人数で奏でる迫力あるオーケストラも素晴らしいですが、カルテットやクインテットなどもお勧めです。
是非、たくさんの音楽を楽しみながら、毎日を豊かにしてください。